屋根は家を守る重要な部分ですが、多くの人が「屋根は一生持つもの」と考えがちです。
しかし、屋根も定期的なメンテナンスが必要で、時間とともにダメージが蓄積されます。早期対応が家の安全を守る鍵となります。
この記事では、屋根工事の流れや費用、屋根工事の重要性について、わかりやすく解説します。
これから屋根のリフォームをお考えの方にとって、役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までお読みください。
家を守る大切な屋根ですが、普段はあまり気にすることがなく、「どんな工事が必要かわからない」という方も多いのではないでしょうか?
屋根の状態に合わせた適切な工事を行うことで、家の寿命を延ばし、快適な暮らしを続けることができます。
1. 葺き替え工事
屋根全体を新しい屋根材に取り替える工事です。
古い屋根材をすべて撤去した後、防水シートや下地部分も新しくし、耐久性を高めます。この工事は、家を長持ちさせるために非常に重要で、近年注目されています。
2. 葺き直し工事
今ある屋根材を一度外し、下地や防水シートを修繕してから、元の屋根材を再利用して戻す工事です。
瓦屋根など、屋根材にまだ使える部分が多い場合に適しており、葺き替えよりもコストを抑えられるのがメリットです。
3. 重ね葺き工事(カバー工法)
既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工事です。
古い屋根材を撤去する必要がないため、工期が短く費用も抑えられます。
スレート屋根や金属屋根によく使われる方法です。
4. 塗装工事
屋根表面の塗装をやり直して、屋根材の防水性や耐久性を回復させる工事です。
塗膜の劣化を放置すると屋根材がダメージを受けやすくなるため、定期的な塗装メンテナンスが大切です。
スレート屋根や金属屋根に多く行われます。
5. 屋根材の修繕工事
屋根材が割れたりズレたりしている場合に行う部分的な修繕です。
台風や強風で被害を受けたときに行われることが多く、早めに対応することで雨漏りを防ぎます。
屋根工事と聞くと、「まだ雨漏りもしていないし、大丈夫じゃない?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、日本の気候や近年の自然環境を考えると、屋根は厳しい自然環境の中で少しずつ劣化が進んでいる可能性があります。
1. 紫外線や雨風にさらされ少しずつ劣化している
日本は、四季が明確で梅雨や台風シーズンがあります。
屋根はこれらの過酷な自然環境から建物全体を守る役割を担っています。
雨風や砂埃、夏の紫外線、冬の強風や雪といった年中続く影響に加え、台風や地震による損傷も屋根の劣化を早める原因となり少しずつ劣化しているのです。
2.家の寿命を守るため
屋根が傷んで防水性が失われると、雨水が浸入して室内に湿気やカビを発生させます。
建物の木材が腐食することで家全体の寿命が短くなり、大規模な修理が必要になる場合もあります。
3. 工事費用を抑えるため
自然災害や日々の気候の影響で屋根の劣化が進んだ場合、早めに修理や工事を行うことで余計なコストを抑えることができます。
小さな不具合の段階で対処すれば、大掛かりな修理を避けられるため、長い目で見ると大きな節約になります。
「屋根工事」は家を長持ちさせるためにも必要な工事です。
経年劣化によって傷む箇所があるため、定期的に適切なメンテナンスが必要です。
屋根工事を依頼する際、「どんな手順で進むのだろう?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「屋根塗装工事」の流れを解説します。
1. 点検・診断(現地調査)
まずは、屋根の状態をしっかり確認することが重要です。
専門業者が屋根の上に登り、ひび割れ、サビ、カビ、雨漏りの有無などをチェックします。
この段階で写真を撮り、状態を詳しく報告してくれる業者だと安心です。
2. 見積もりの作成
点検の結果に基づき、工事内容と費用を提示されます。
例えば、塗装だけで済む場合もあれば、屋根材の張り替えやカバー工法が必要な場合もあります。
見積もりでは、材料費や作業費、工期などが記載されていますので、不明点は必ず確認しましょう。
3. 工事の準備
契約が成立すると、いよいよ工事の準備に入ります。
この際、足場を組んで作業員が安全に工事できる環境を整えます。
また、工事中のご近所への挨拶も行います。
4. 工事の実施
工事の内容によって作業の流れは異なりますが、例えば「屋根塗装」なら以下の手順です
・高圧洗浄で劣化した旧塗膜などをはがし屋根をきれいにする
・下地処理(ひび割れ処理、旧塗膜やサビの除去など)
・外壁等に塗料の飛散・付着を防図ために養生する
・下塗り・中塗り・上塗りの順で塗り重ねる
葺き替えや重ね葺きの場合は、古い屋根材の撤去や新しい屋根材の取り付けが行われます。作業中は騒音が発生することもあるので、家族や近隣の方に配慮が必要です。
5. 完成・点検
工事が終わった後、仕上がりを確認します。
施工箇所の説明を受けながら、不備がないか業者と一緒に点検します。
この際、気になることは遠慮せずにその場で伝えましょう。
手直し等必要な場合は、すぐに対応してもらえるはずです。
6. アフターフォロー
信頼できる業者なら、工事後の保証や定期点検について案内があります。
万が一の不具合に備え、連絡先や保証内容をしっかり確認しておくと安心です。
7.定期点検
業者によっては、定期点検を実施しています。
定期点検では、塗装の不具合や劣化の症状をチェックし、屋根の状態を詳しく確認します。定期点検を受けるのは面倒に感じるかもしれませんが、この点検を受けることで、次にメンテナンスが必要なタイミングを把握でき、計画的に対応することが可能です。
これにより、屋根の大きな劣化を防ぎ、将来的に補修費用が膨大になるのを避けることができます。
屋根塗装の相場
平均的な屋根塗装の総額は、30万円〜70万円程度です。
実際の費用は屋根の面積や材質、塗料の種類によって異なります。
屋根の塗装費用は以下の要因で変動します。
塗料の種類
塗料によって価格が異なります。ウレタン塗料は比較的安価ですが耐久性が低い一方、フッ素や無機塗料は高価で長期間の効果があります。
屋根の面積
屋根が広いほど塗装に必要な材料や作業時間が増え、費用も高くなります。
屋根の劣化状況
劣化が進んでいる場合、補修作業が必要になり、その分費用が増えることがあります。
これらの要因を考慮して、屋根塗装の費用が決まります。
屋根工事は、大切な家を守るために欠かせない重要なメンテナンスです。
工事の流れを事前に理解しておくことで、不安を減らし、スムーズに準備を進めることができます。
まずは屋根の点検から始まり、見積もり、工事の実施、そして完成後の確認まで、しっかりとした流れで進行します。
また、定期的な点検を受けることで、大きな劣化を防ぎ、長期的に家を守ることができます。
屋根の状態が気になる方は、ぜひお気軽に北斗工業にご相談ください。